熱帯魚 入門、正しい水換えタイトル【熱帯魚の飼い方・飼育方】

正しい水換え


  

グチばっかりだと叱られそうなので本題に戻しましょう?! 当店が水換えをpHを基準に行うコトは既にご理解頂いたことでしょう。まさか、この期[ご]に及[およ]んで『pHなんて』ッて考えの方がココまで読んでいるとは思えませんが…。この『水換え』もまた『エサやり』と同じく、上手にできずに魚達を死なせる原因にしてしまっている方達が意外に多いモノなのよコレが…。では、何故そうなるのでしょう?

一度に多くの水を換えてしまうコトで魚達を浸透圧の急激な変化にさらしてしまい、状態を悪くしたり、死なせたりする事は前述のとうり。ただ、三分の一程度の水換えでもソレに等しいダメージを与えてしまうコトもあるのです。水を抜いた水槽に新たな水を足す際に、バケツ等で一気に入れてしまえば小さな魚ほどダメージを受けやすいコトをご理解下さい。また、水換えの際に『魚達を別の容器に入れた水道水などに放り込む』なんてコトがダメなんてぇのを今さら説明する必要は無いよね?!

よく初心者の方達が『小さい方が可愛い』、『小さい時から育てたい』と言ってSサイズのネオンを買っては死なせてしまうコトもよく見受けられますが、上述の水換えの不手際だったり、病気の魚を買わされて体力の無さから、治療の甲斐なく死なせてしまうことに起因するのです。体力の充実している世代にとっては『たかが風邪』でも、小さな子供やお年寄りにとっては命を奪われることすらある脅威[きょうい]であることをご存じないのでしょうか?小さければ小さいほど、小さいが故[ゆえ]の難しさが増すコトを知っておきましょう!!

『販売店』においては、白点病を『水温の変化などで発症したりする、風邪の様なモノ』なんて『嘘』を平気で使用してますが、決してそんなことはありません(持ち込み)。だからと言うわけではないのですが、当店は少々の水温の変化には無頓着[むとんちゃく]で水換えの際に上下があったとしても、それほど気にする必要はありません。水槽の水を半分ほど換えるとして、仮に2度の温度差がある水(指をつければ1度の違いも簡単に分かるでしょ?)で水槽を満たした場合、全体では1度の温度差で済むわけなので、この程度なら全く問題は生じないと言っても過言ではないでしょう。    (かといって、5度も違う水など入れたりしないように!!)

水換えの際の失敗を避けるために重要なことは『水の入れ方にある』と言えるでしょう。 60センチ水槽なら(温度を合わせた)水道水をホースで直接入れても良いし、別の容器(水換え用の予備の水槽だったり、大きめのバケツ等)からポンプアップしたり、その容器を水槽より高い位置に置くことができればサイフォンの原理を応用してホースで入れるも良し、底砂の掃除にも使用したりするホースポンプで入れても良いのです。(何もエアーホース等で滴下しろ、なんて時間を掛ける必要はありません・無難であるのは事実) 『水の入れ方』に注意すれば50〜70%の水換えも、まったく問題ないのです。

さて、もう少し具体的に例を挙げて説明してみましょう。当店では『魚達を水槽という閉ざされたイレモノで飼う以上、pHを測らなければならない』としておりますが、その一つに魚達の耐えられる下限を超えてしまわないように管理するコト(基本中の基本)が含まれています。当店で60センチ水槽にカーディナルテトラ30尾にバタフライレインボー20尾、「当店で殖えているドイツイエロータキシードグッピー」3ペアと水草適量を入れて飼育を始められた方がいるとします。(あくまで例え、当店のグッピーと他の魚達の混泳は基本的に不許可) 魚達も『慣れ』により多少は下限が変わりもしますが、ココではあくまで目安と捉えてください。カーディナルテトラの下限はpH3.5程度、バタフライレインボーはpH4.0、当店のドイツイエローはpH4.5前後なので、この組み合わせの場合はpH4.5を下限としなければなりませんが、多少の余裕をふまえてpH5.0で水換えをすることにしましょう。(驚異的なpHに思えます?当店ではア・タ・リ・マ・エのpHなんです!!水槽のほとんどが4台だったり…)

飼い始めて、一日に2〜3回の必要にして十分なエサやりの下[もと]でpHが6を切るまでは週に一度のチェックで十分で、6を切れば2〜3日に一度、5を切れば毎日(水換えをpH5.0以下に設定している場合)というふうにチェックして、pH5.0になったのが仮に二ヶ月後だったとすれば、その間に水を換える必要など有りません。(例外あり)

pHが5になった時点で、又はその前後でも良いし休日に合わせて半分の水を交換しましょう! 水換え後はpHが7前後まで上昇しているはず。そこから又、pHが5になるまでに二ヶ月掛かったのなら、その水槽は二ヶ月に一度、半分の水換えで十分なのです。

実際には、魚達の成長と共にエサの量が増えたり、季節による水温の変化で代謝も変わり、エサの量もそれに伴い増減するので、確認の意味でpHをチェックすれば万全です。気をつけなければならないのは半年ほども経過すると、それまでのペースより明らかにpHが早く下がってしまう状態に陥[おちい]ることがあるのですが、これは底砂や濾材が飽和(満杯ッて事)してしまうことによるリバウンドの様なモノとしておきましょう。

濾材はもちろんのこと、底砂も活性炭の様に水の中に溶け込んでいる物質を吸着してしまい、水換えなどにより水が薄まってしまった場合には吸着したモノを放出したりもするのです。水槽があるていど経過していて、水が黄[き]ばんだコトを不満に思い全量に近い水換えをしたものの、翌日にはまた水が黄ばんでいて不思議がった初心者やベテランも少なからずいらっしゃることでしょう。その作用は吸着能力の高い砂や濾材ほど顕著[けんちょ]に現れると言えるのです(ためている量が多いから)。上記のリバウンドは吸着されているモノがpHに影響する硝酸だからに他なりません。たぶん(笑)。こんなこと誰が教えてくれるんだッつーの!!

ですから、例えpHに影響を与えてしまう『炭酸カルシウム(貝殻の主成分)』等を含んでもない底砂である『お勧め硅砂』や濾材を部分的にでも入れ替えてしまえば、新たに入れられた砂や濾材が、pHを下げる原因の硝酸を吸着する為、水を換えてもいないのにpHが上がっていたりするのです。

入門書や水槽セットに付属している小冊子などにも『水換えと濾材の洗浄は同時に行ってはなりません』なんて記述が見受けられますが、コレも筆者としては首を傾[かし]げてしまいます。『水換え』を単純に『水槽の水を部分的に入れ換える』ダケにしてしまっても、濾材(濾過器)や底砂の中に溜[た]まっている有機物(汚れ)が次々と分解され、硝酸を生じ、アッと言う間に『水換え』をしなければならないpHにまで直ぐに下がってしまいかねないからです。(決めつけをせず、確認の意味でpHをチェックすること!!) 『水換えと濾材の洗浄を同時に行ってはならない』とする理由に『濾過バクテリアに対するダメージを防ぐ』旨[むね]の記述があるが、当店では『濾材』は水槽の水以外では決して洗っては な・ら・な・い としているので、『濾過バクテリアに対するダメージ』など考える必要はありません。(ウールマットは一枚を温存し、他を洗うか交換します。それ以外では捨てる水槽の水をバケツ等に取り濾材を洗いますが、濾材の洗浄は水換えの度[たび]にする必要はありません・目詰まり以前でもpHの低下が早くなれば必要)

同様に、底砂を全て取り出して洗うなんてコトは、何らかの事故で魚達を全滅にでもしてしまわない限り、行う必要など有りはしないので、水換えの際に『水●フレンド(おすすめ)』等の底砂クリーナーで掃除すればよいのです。水草の密度の高い水槽は水換えの際にトリミング(剪定[せんてい]・伸び過ぎた水草などを切り詰めるコト)すべき水草を取り除いた部分を掃除するだけでも十分なハズ。(できれば、水換えは部分的な底砂の掃除を兼ねること)

そもそも、濾過バクテリアは、そのエサである有機物(汚れ)の量(表面積)に比例して増殖するのであって、必要以上に足[た]したところで殖[ふ]えもしなければ、『汚れ』≒『バクテリア』もまた、必要以上に貯めておく意味など無いのです。上述した理由から、濾過器(フィルター)の項でも触れたように、むやみに濾過器を増設してもデメリットが多く無意味になるばかりか、急激なpHの低下による失敗を招き、結果的に魚達を『死なせている』のです。

確かに、『死んでアタリマエの魚達』を買わされた挙げ句に、多種多様の魚病薬を使用したせいで(濾材等は前述したように薬を吸着し残留する為、当然の事ながらバクテリア等の微生物に影響を及ぼす)、せっかくの濾過能力を発揮させられずに使われている濾材や濾過器だからこそ、『(増設など)そうせざるを得なかった』のかもしれません?

濾過器を(必要以上に)大きくしたり、増やしたりすることのメリットを強[し]いて挙げるとするならば、水槽内の(微)生物の量を多く維持することで、病魚などに因[よ]り新たに持ち込まれた病原生物が存在する空間(場所・ニッチェ)を得られず、新たな感染を防げたり、治癒[ちゆ]することも無くはナイかな?ッていう程度でしかない。(病原生物が食物連鎖の大きな渦[うず]に飲み込まれて増殖することなく絶えてしまったッてコト) 薬を使用せずに病気が治ったりするのは魚達の免疫が勝[まさ]ったり、上記の理由による訳だが、こんなマグレを期待しても無駄に終わることが多いので、必要以上に濾過器や濾材を買うぐらいなら『?????』を設置したほうが賢明で確実です。(俄マニアが『(濾過器が)詰まる寸前が魚達の状態がよい』ッて信じる中身はコレ?!)

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