熱帯魚 入門、濾過方式タイトル画像【熱帯魚の飼い方・飼育方】

濾過方式と水換えの関係

無用の長物[ちょうぶつ]?

あえてフィルターの項で触れていないオーバーフロー式の濾過は水量を多くするメリット?があると言えるかもしれないが、濾過槽が大きければ大きいほど、前述したように汚れを多く溜め込むことにもなるので、設置した当初は以前(別の濾過方式から替えられる)に比べて水量が多くなった分だけ(新たな濾材に替えられてもいるし)pHも下がりにくいが、大掛かりすぎる濾過槽のタメか?より汚れを除去しにくくなる(設備的に?労力的に?)ので、ひとたび汚れを溜め込んでしまったり、濾材が飽和してしまうと以前より激しいpHの低下に悩まされ(より多くの濾材を使用しているから溜まる量も多い)、例え(ほぼ例外なく濾材に組み込まれている)pHの緩衝[かんしょう]剤(サンゴ砂など)が含まれていたとしても魚達の突然死や藻類の大発生、除藻剤の投入による悪影響といった、悪循環を招くだけになるのではないでしょうか?(理由は前述・濃い水のリスク) オーバーフロー式の発展型?である集中濾過方式も疾病[しっぺい]を持ち込んだ時のリスクを考えれば勧められません。(『?????』が付いていればリスクは低いが…)

高価なオーバーフロー式の水槽セットを購入するぐらいなら、より大きな水槽(メイン水槽)を魚達に用意してあげられるし、『?????』等の価格対効果(コストパフォーマンス)が良い設備を付けてあげる事ができるので(それでもメッチャ安価)『もったいないオバケ(by公共広告機構)』が枕下[まくらもと]に立っていたとしても文句は言えません。(笑)

もう一つ、初心者には縁のない濾過方式として、硝酸塩などを分解し長期間の水換え不要を掲[かか]げる『還元式フィルター』なんてモノもありますが、『少しの手間(水換え・pHのチェック)すら掛けられないなら生き物を飼ってはならない』とする当店のポリシーに反するもので、使用する者の姿勢を疑わざるを得ない濾過方式?です。しかも、その実は標準装備されている活性炭などの吸着材を定期的に交換することにより得られるモノでしかなかったり、『硝酸塩を水中から取り除く方法』としては水換えや水草などの植物に任せるほうが効果も確実で、植物によってもたらされるメリットも数多く、自然界での還元が行[おこな]われる深海の汚泥中や地中での微生物の働きを仰々[ぎょうぎょう]しく取り上げてはいるが、濾材の中や底床の嫌気的な部分でアタリマエに行われてもいるので、解[わか]ったフリをしている俄マニア達の『無知』につけ込んで買わそうとしているモノなのかも?

どんなに大きな水槽でも、海や川に比べれば、外界から隔絶[かくぜつ]された小さな空間であることは疑う余地もないはずです。水を換えることで余分な老廃物などを捨て去り、新たに持ち込まれる水に含まれるミネラルが植物達に必要な肥料の一部になったりしてバランスを整える必要があるのです。仮に、魚達に対するエサから持ち込まれる窒素と植物が使用する窒素の量が等しく(pHが変化しない)、不足するミネラル(K、Fe、Mo、Mn等)を水槽ごとにあつらえた特製の肥料で添加できれば、水を換えずに維持できるかもしれませんが、それ(オーダーメイドの肥料)も叶[かな]いそうにありません。


pHに見る『濾過の状況』


順調にpHが下がっていた水槽が、急に上昇に転じたり、不可解なほど降下が緩慢[かんまん]になれば、早急[さっきゅう]に濾過器や濾材を点検し、水流の低下や濾材の詰まりが確認できれば、濾材を洗浄しなければなりません。

『濾過バクテリア』と呼ばれる「ニトロソモナス」・「ニトロバクター」などの細菌(狭義のバクテリア)達は地球上に酸素がほとんど存在しなかった頃からの先駆者[せんくしゃ]であり、大先輩とも言える(直系ではナイないが便宜[べんぎ]的に御先祖様にあらせられるッてコトにする)生物で、酸素が無ければナイで、『硝酸・HNO3』等を使った『呼吸(エネルギーを得る為の手段)』に切り換えるコトができ、その結果、『亜硝酸』や『アンモニア』などの(魚など高等生物にとっての)有害物質が生成され(『硝酸塩・NO3→亜硝酸塩・NO2』濾過の逆に反応が進んでしまい、硝酸が少なくなるのでpHが上がる)、水槽内が非常に危険な状態になってしまうからこそ、濾過器や底砂を詰まらせてはならないのです。(部分的に詰まっていても他の部分で補[おぎな]えていれば問題なし!?)バクテリア達は酸素が無くても死にはしないので追加なんて必要ありません。(売る物がなくなるなぁ〜)

濾過器や底砂のメンテナンスを怠[おこた]り、目詰まりすることで水の流通が妨[さまた]げられ、水の流通によってもたらされる酸素の供給が絶[た]たれると、上述の危険な状態になってしまい、魚達を死なせてしまいかねないので注意が必要です。また、電源のつなぎ忘れのように長時間(濾過器の種類や構造により違う)酸素の供給の絶たれた濾過器や濾材は水槽の水で洗浄してから使用しなければなりません。

私たち『人間』も『少しの間』なら酸素が無くても大丈夫なのは『ブドウ糖を乳酸にする呼吸』が(一時的に)可能な為で、祖先の記憶が遺伝子の中に組み込まれているからです。そう、私たち人間も含め地球上の全ての生物はバクテリアの子孫なのです。しかも驚くべきコトに、別々のバクテリアが『一つになり』共同生活を選んだ『先駆け』が私たちの祖先といえ、細胞内小器官として知られる『ミトコンドリア』や植物の『葉緑素』も、元は『独立したバクテリア』だったと考えられています。驕[おご]らず『共に生きる』コトを忘れてはなりません!! なんてメッセージを感じるのは筆者だけ?ホントは環境の変化(地球上の酸素の増加)で窮地[きゅうち]に追い込まれた嫌気性細菌(酸素を利用できない細菌)が、酸素を上手に活用し地球を席巻し始めた好気性細菌である『シアノバクテリア(葉緑素)』や『ミトコンドリア』を取り込み、『利用』し始めたとの考えが主流なんだけど…

しばしば、嫌気的な環境下で行[おこな]われる反応(還元)の重要さが取りざたされていますが、先にも述べたように、意識せずとも低床や濾過器に散在するので、興味のある方は欧州で行われたりするエーハイム等の『直列』なんかを試してみれば?ッて感じだけど、それに比べて『?????』の設置による効果の方が確実で、プラスアルファ(本来はこっちがメイン)が多いので、当店では『?????』の設置がオススメなんであ〜る。

当店の飼育スタイル(水槽内にpHに影響を及ぼすモノは水草以外持ち込んではならない)ではエサとして水槽内に持ち込まれる窒素N(硝酸塩NO3)やリンP(リン酸塩PO4)の量が水槽内の植物の生長によって消費(吸収)されることで過不足がなければ(pHが変化しない)数ヶ月程度は換水せずとも魚に限れば大して弊害[へいがい]は生じないだろうが、水草など水槽内の植物にとってはミネラルの過不足が色々な症状として現れるので、それをもって換水の目安にするも良し、バランスの良い肥料を添加できれば一定の期間(一ヶ月〜数ヶ月)を設けて換水すれば良いでしょう。(プライマリーエレメンツを使用の前提)

水槽内の魚の量が極端に少なくpHが下がらない場合は上述のような対応で良いのですが、余りにも水草に偏重[へんちょう]した『闇雲[やみくも]な換水』飼育を行う者の水槽では、確かに水草はキレイかもしれないが、入っているのは『入れては死なせ』を伺わせるような魚種であることの方が多いのです。(魚達を上手に飼えてないッてコトね)

水草を育てる観点からしても、少なからずpHが下がるように水槽内のバランス(魚・エサやりに対しての植物)を整えて、pHを目安にした定期的な換水を行う方が換水による新たなミネラルの補充やミネラルバランスのリセット(余分なミネラルの除去)が得られるので失敗も無く、はるかに簡単とも言えるでしょう。

この様にpHを測っていれば『酸化還元電位』など測らなくとも、『ろ過が効いているか』を調べることができ、窒素(N)やリン(P)といった過剰になることが多いとはいえ、不足することもあり得る(水草水槽)成分等の過不足を知る『重要な手掛かり』にもなるのです。だからこそ、闇雲に換水したり、還元フィルターに代表されるような『無換水に血道[ちみち]を上げるコト』もナンセンスで無駄が多すぎるのではないでしょうか?

大型魚やディスカスの飼育に見られる急激なpHの低下を『リスクを伴わず』防ぐためには水草(植物)の使用に優[まさ]るモノは無いはずです。(ただし、水量に対する魚(エサ)の割合がとてつもなく高いコトを認識する必要が第一であるが…) 飼育水槽に水草を植えることが困難な大型魚にとって、水草を植えるスペースを確保する点においてはオーバーフロー式の水槽セットも利用価値があると言えるのですが、残念ながら、そのような使い方を見ることはありません。(何も『植える』に執着する必要はないが…)

よく聞かれる『水槽にはどれくらい魚を入れてイイの?』ッて問いには、【『魚達の健康を保つために必要なエサの量を与えるコトで生じるpHの低下』に伴う換水が苦にならない程度の匹数(量)】が答になるのではないでしょうか?(飼育者次第!!) pHの降下スピードは魚の量やエサやり、水草の量や活性、水温(季節)、濾材や低床の飽和度、換水量など様々なファクター(要因)に左右され違ってもくるのでpHを測らなければならないのです。ですから、一週間のスパン(間隔)での換水(70%程度を限度として)が苦にならないのであれば、一週間で水を換えるべき目安のpHに下がってしまうほどの魚(エサ)の量でも問題はありません。目安にすべきpHは魚や水草の種類、水槽内の環境、管理者の余裕をもって決める事!!

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