熱帯魚 入門、熱帯魚 飼育の深淵タイトル画像【熱帯魚の飼い方・飼育方】

熱帯魚飼育の深淵[しんえん]


既にお気づきだとは思いますが、「上手に飼えなくてヤメてしまった人」や「上手に飼えていない人」、「飼ってみたいけど、周りを見聞きすると難しそうで自信が無い人」を対象に書き進めていますので、かなり辛口?なメッセージも含まれていますが、このメッセージで臆[おく]する(引いてしまう)ような方は『熱帯魚(生き物)は飼わない方がイイ』とさえ思っています。

少なくとも当店のお客様方には「ちゃんと説明してくれたからこそ、不安無く飼い始めることができた」、「納得いく説明なので解りやすい」と受け止めて頂いております。

当方のメッセージに臆するような方は、ただ漠然と熱帯魚を飼っているに過ぎず、いつまで経っても数百円までの初心者向きとされる魚達「入れては死なせ」をくり返す「向上心の無い『命』の消費者」でしかないはずです。又、ブームに乗り遅れまいとする程度の「気紛れに過ぎない人達」は、どの分野においても『迷惑な存在』でしかありません

所詮、『癒[いや]し』だ何だと言っても「生き物を飼う事」は人間のエゴだろ!と言われたとしても甘受[かんじゅ]いたします。しかし、熱帯魚達を真摯[しんし]に飼うことで、『水』や『植物』、目にする事のできない『小さな生命』の大切さや、『地球上の二酸化炭素の増加』の意味、ひいては『人間という存在』までも伺[うかが]い知ることができると信じています。他の『命』に触れることなく、「生き物を飼う事」=「人間のエゴ」といった短絡[たんらく]的な思考しかできないデリカシーを欠く者には、『小さな命』を育てること等できないでしょうが…。

最近、特に自然や命に触れる機会に乏しく、カブトムシ等の昆虫が電池を交換すれば、また、動き始めると信じている子供達や、『可愛くなくなった』と飼い犬を保健所に処分しに預けた(大部分が二酸化炭素で窒息死させられる・日本では、年間に29万匹もの犬《その大部分が持ち込み》が、人間の都合だけで殺されています)その足で、子犬を引き取っていく大人など、その歪[ゆが]みは確実に大きくなっているのではないでしょうか?

既に人間のほとんどは地球上の最も高等な生物かのような勘違いの上で自然の破壊を繰り返したり、必要以上の便利さや快適な生活の中毒から抜け出せずに地球規模の破綻[はたん]の兆候(CO2の増加)すら気付きもせず、愚行を繰りかえすダケの愚かな生物でしかないんじゃないの?自[みずか]らの生存を脅[おびや]かすほど、環境の破壊を行う生物は、人間をおいて他には居やしません。(たいして暑くもないのに窓を閉め切ってエアコンを効かせた部屋や車の多いこと!! 昔ッから夏は暑いと決まっとる!!)

水と生物の関わりにせよ、植物と動物のバランスや物質の循環など、水槽の中には地球での理[ことわり]の全てを見ることができると言っても過言ではナイはずです。油を台所の排水溝に流してしまっていた方や、ゴミを所かまわずポイポイ捨てていた方達の考えが『水槽』を通して少しでも変わってくれれば、なんて無理かなぁ…(^−^ ;


水槽へ、魚や水草を導入する前に知っておいて欲しいコト
pHショックの正体


一般的な熱帯魚店で水槽を購入された場合、塩素中和剤とアクアセイフ等の水質調整剤や『バクテリア』を勧められた(買わされた)上で、「水槽の水を数日間(1〜7日)空回ししてから最初は少な目に魚を入れると良い」などとアドバイスされるハズ?これはコレで、ましな方?当店みたいに『店の水槽の水』を渡しもしないで(後述)、水槽と魚(多数だったりもする)を平然と売ってしまう『販売店』も少なからず存在します。

ここで魚達にとって「塩素を中和した程度の水」=「薄すぎる水」 に入れられる事が何をもたらすのか説明しなければなりません。 私たち人間も含め、『命あるもの』にとって『水』が欠くことのできない物質であることは疑いのない事実です。私たちの体の実に70% が『水』なのです。しかも、その量(濃度)も厳密にコントロールされています。その濃さなのですが、『血液などの体液は海水と同じ濃度に保たれている』なんて聞いた事はありませんか?皆もまた、お母さんのお腹の中にいるときは海水とほぼ同じ成分の羊水に包まれてもいるのです。この様に、私たちの体を成(な)す細胞が一定の濃さに保たれている事を理解しておいて下さい。

手を水の中に暫[しばら]く漬けておくと、どうなりますか?そう、ふやけてしまいますよね。実は、これと同じ事が魚達にも起こっています。淡水に棲む魚達の体にも水がしみ込んでくるのです。もちろん魚達の体にも「濃さ」を調節する能力(浸透圧[しんとうあつ]調節機能)が備わっているので、淡水魚である熱帯魚達はしみ込んでくる水分を多量のオシッコをする事で逃がしているのです。

魚達を飼う以上、エサを与える必要がありますが、そのエサが毎日、水槽の水を濃くしている事をご存じでしょうか?エサの分だけ塩を入れていると考えれば理解しやすいと思いますが、エサは魚達に食べられて、運動エネルギーや成長の為に吸収されこそすれ、大半がフンとして排泄されてしまいます。そのフンも水槽内の様々な微生物達によって分解され(濾過の本質)、水の中に溶けてしまう事で水槽の水が濃くなってゆくのです。

そこで問題になるのが、急激に水が薄くなってしまうコトなのです。半分の水換え程度の変化には魚達も対応できるのですが、その限界を超えてしまうと魚達の表皮の細胞にドンドン水が入り込んで膨[ふく]らんでしまい、最後には「ふうせん」が破裂する様に破壊されてしまうのです。

これを人間に例えると、『全身に大やけどを負い表皮を失った状態』と言えるかもしれません。『大げさじゃないか』ッて? いえいえ、魚達はこれによって人間の肺に相当する鰓[えら]にも大きなダメージを受けるのですから…。これ程までのダメージを受けてしまえば、いくら店で状態良く泳いでいた魚達といえども調子を崩して当たり前だ!という事はご理解いただけるでしょう。(人間の表皮は、死んだ細胞の層‥アカとも言う‥が外界からの刺激を防ぐ鎧[よろい]となっている)。

実は、これが『専門店とは名ばかりの売れさえすればイイ店』等で多用されることの多い『pHショック』や『水あたり』の正体のひとつです。魚達が既に泳いでる水槽の水の大半は、ある程度とはいえ『濃い水』に成っている事は上述のとうり。その濃い水に泳いでいた魚達を極端に薄い水(塩素を中和した程度の水道水)に入れてしまうことで、魚達を『浸透圧の急激な変化』にさらしてしまっているのです。

急に濃くなる事には順応できても急に薄くなる事に弱いのは、何も魚だけに限った事ではありません。人間もまた、『高山病』や『潜水病』等で変わりないでしょ? (空気【大気、気圧】が薄くなり、必要な酸素を取り込めなくなる‥高山病)

「アク★セイフ」等に代表される水質調整剤を使用された方達は既にご存じだと思いますが、少々「ドロッ」とした濃い液体だったでしょ?「麦飯★溶液」も然[しか]り。これら水質調整剤を使用する事で『塩素を中和したダケの薄すぎる水』をある程度濃くし、上述の『浸透圧の急激な変化』を防いでいるのです。しかし、これら水質調整剤の本来の使用目的とは異なった「商品のキャッチコピー(コレさえ入れれば上手に飼える的な)」も氾濫[はんらん]しているので注意しなければなりません。

魚達を導入する前にするべきは上述したように『浸透圧の急激な変化』を防ぐ為、前もって水槽の水を濃くする事なので、水質調整等を入れた後、一日水を空回ししさえすれば十分で(当店では必要なし!後述)、それが一週間だろうが二週間でも大した違いはありません(クラスターだとかは重要ではない)。自制心の働く方を見分けるには有効かも?

「『全量の水換え』をしてはいけません」と言う一方で、それに等しい『塩素を中和した程度の薄すぎる水』に魚達を入れる事をいとわない『俄[にわか]マニアが始めた程度の店』が多いのは嘆[なげ]かわしい限りです。

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