熱帯魚 入門、【熱帯魚の飼い方・飼育方】

堕ちた天使


 

今日では『養殖』という技術のおかげで、旬を問わずに様々な魚達を食する事ができるようになりました…じゃなかった (^−^ ;、え〜様々な種類の熱帯魚達を安価に手に入れられるようになりました。しかし、天然物に比べて味が落ちてしまっているのと同じように、失ってしまった物も少なくないのです。

エンゼルフィッシュ、グッピー、ネオンテトラといえば、熱帯魚を飼った事のない方達でも知っている程のポピュラーネームであり、熱帯魚界を牽引してきた『御三家』でもあることは、業界に関わった者なら誰もが知るところです。入門書等にも必ず、その姿を見ることができますし『丈夫で飼いやすく、初心者向き』とも紹介されています。 が、しかし『丈夫で飼いやすく、初心者向き』とされている、これらの魚達を上手に飼えずに、『熱帯魚は難しい』と勘違いさせられている人達の、何と多いことでしょう

なぜ、この様な勘違いが生じてしまうのでしょう?筆者の感じる限りでは、『初心者向きの』魚達とは『養殖が盛んで、買いやすい(価格、どこでも売っている)』魚達であって、決して『丈夫で飼いやすい』魚達ではないためです。また、何度も申しますが、『商売』としては、初心者や消費者に『死んで当たり前の魚』を売って、魚病薬をはじめ様々な商品を売るようにし向けた方が儲かるから…です。(魚達を仕上げられないから?)

エンゼルフィッシュ

エキゾチックな体型と名前の妙[みょう]が人気の秘訣?シクリッド故[ゆえ]、オスとメスが揃って、繁殖(タマゴを産むコトね)の為の排他的な行動(他の魚を追い払うコトね)が原因で嫌われもするが、その一連の産卵から子育ての様子は、見る者に感動を与え、魚達に対するイメージを大きく変えてしまうほどのインパクトを持っています

1980年代後半頃から、同じシクリッド科のディスカスで初めて確認されたであろう『ディスカス病(又は、ディスカスエイズ)』が今の熱帯魚界の低迷の発端である事は間違いのない事実。その後、エンゼルを始めとする同じシクリッド科の魚達に次々と感染が拡大し、今なお猛威を振るっていると言える(潜在的に)。しかも、現在は他の魚種にも感染するようになり(グッピー等)、『熱帯魚離れ』を加速してしまった…       ディスカス病=シクリッド病・シクリッドエイズ

原因については色々なことが言われているが、あくまで筆者は『ウイルス』によるものだと思っている。しかもRNAウイルス!(後述)。 よって、当然の事ながら薬なんて効きやしない!! 業界の様々な事情(前述)により、この様な都合の悪い事を隠したり、 言葉を濁したりして、ごまかしてしまったが為に『熱帯魚は難しい』と言われてしまうのです。(二次感染を防ぐ意味での投薬は有意義だが…)

グッピー

赤、青、黄と鮮やかに彩られる体色に、体格に不釣り合いなほど大きく優雅に揺らめく尾ビレ、誰もが簡単に繁殖を楽しむ事ができ、いつの間にか泳いでいる稚魚を見つけては大喜びした方も多かった。←あくまで過去形

実は、このグッピーを含め、プラティー、モーリー、ソードテール等の卵胎生魚(卵でなく稚魚で産む魚)達にも前述の病気が感染するようになり、蔓延しているが為に、稚魚を発見した時の感動を多くの愛好家に与えてくれたグッピー達もまた、地に堕ちてしまいました。(現在この病気が潜在化したが為に、話をよりややこしくしている!)シクリッド病やグッピーエイズと呼ばれる病気の出始めた頃は症状も激しく、文字どおりバタバタと死んでしまっていたのですが、それでも前述したように死んだ魚を取り除いたダケで何も知らない初心者達に売られていたから、たまったもんじゃありません。しかも、伝染性が強力で病魚はおろか病魚の入っている水槽の『水一滴』持ち込んでしまうだけで伝染してしまう事すらあるのですから…。(水槽内の水草でもアウト)

前述したようにウイルスが原因と考えられる為、薬は効きません(後述)。ですから、何をどーやっても治らない、死んでしまう為、流通段階の全て(問屋、小売店)で『死んでしまう前に早く売ってしまえ』となって、『安くするコト』ぐらいしか思い浮かばなかったとしかいえません。なんと浅はかで愚かなことでしょう…。(BSE牛海綿状脳症・狂牛病なんかも始まりはこんなもの?!『どーせバレやしない』ッて考えが根底にある)そういった発病してしまえばプロ中のプロでも治療が困難な『死んで当たり前の魚』を一般の飼育者が治せるわけもなく、バタバタと死んでゆく魚達を目にして、『熱帯魚はムズカシイ』と思うのも致し方ありません。

もともと『初心者向き』とされる魚達は数百円で手に入れられる安価な魚達ゆえ、せっかく(安くはない)水槽セットを用意したのだから、初めのうち少々は入れた魚達が死んでしまったとしても、誰しもヤメたりせず、新たに魚を買い足すコトでしょう。『死んで当たり前の魚』を売る店は、こういった消費者心理をふまえた上で、初心者を効率よく入れ替わらせている、確信犯なのです(その方が儲かるから)。やはり、ここでも『魚の状態の善し悪しなんて、分かりゃしない』、『値段しか見えやしない』ッて考えがあるからこそ、可能なことなのです。(それでも安いダケの魚を買いますか?)

『熱帯魚を飼おう!』と思った方達は、少なくとも『いきもの好き』な方達のハズ?事前に入門書等で予備知識を得られたりする方もいれば、飼い始めて飼い方やアドバイスを聞いたりする『せっかち』な方もいるでしょう。ただ、死んでしまう魚達を前にして、『上手に飼ってあげるには、どうすればいい?』と思う事には違いはないはず。ですが、『嘘』や『ごまかし』に満ちた(大半の入門書や雑誌の)記述や、買わそうとする為だけの(販売店の)アドバイスを頼りにしても無駄でしかなく、『熱帯魚は難しい』といった結論に達してしまうのではないでしょうか?

ネオンテトラ

まさに『神』のいたずら?自然の生み出した奇跡?みずから光を放っているかのような体色を不思議がった方も多いはず。う〜ん神秘的!? このネオンテトラの含まれるカラシン科と、日本人には馴染みの深いコイ科の魚達は上記のような深刻な病気は、今のところ見られないので、グッピーに固執した方達に比べると、続けていただいている方も多いかも?(ネオン病はあるけど、まだマシ)2003、11月始めに『コイヘルペスによる、養殖の鯉が大量死』という、不気味なニュースが飛び込んできてしまった…。金魚の愛好家の間で、ウイルス性の疾病が取りざたされていただけに、以後の経過を注意深く見守りたい。

いわゆる『ブーム』の時には、入荷直後で『満身創痍[まんしんそうい]』の魚達が平然と売られていたので(今なお?)、数十〜数百のネオンを(数日で)死なせた方も多い(安価な為、まとめ買いをされる)。が、熱帯魚業界がドン底の今は、初心者にとって最も『無難』な入門種といえるかも?(当店では別、カーディナルテトラ)。なぜなら、売れない今となっては入荷後、状態が回復するまで期間を経ている事が多いからです。(それでも当店には『養殖のネオン』はいません!『野生のネオン』はいるけど…)ネオンを『初心者にとって最も無難な入門種』と前述したものの、あくまで『御三家の中では』と言わなければなりません。それは、そこそこ飼えるけど、そこそこで死んでしまう、『売れさえすればいい店』にとって都合の良い魚になっているからです。

ネオンはその尾筒(尾ビレの付け根の部分)がふやけた様になり、一匹また一匹と死んでしまうことが多く、『どうせ死ぬから』と数百円までの魚達を入れては死なせをくり返すだけの向上心の無い『命』の消費者を作ってしまっている魚種の代表とも言えます。誰しも最初から向上心を持ってない訳じゃ無いでしょう(いるけど…)。さんざん『死んで当たり前の魚』を買わされた挙げ句にたどり着いたのかもしれません。しかし『ネオンがイイ』ではなく『ネオンでいい』と言う方達には当店の魚達は売りたくはありません。その言葉の裏には『どうせ死ぬから』安くてキレイなネオンで十分!と、努力を放棄した考えが隠れているからです。(何をどうアドバイスしても無駄な向上心の無い方達に当店の魚達を売りたくないからこそ、当店は『養殖のネオン』を扱うのを止めた)注‥もちろん筆者は、日本人の美徳である奥ゆかしさや、謙虚な『で』と、アドバイスに耳を傾ける気など更々[さらさら]ない、『で』を聞き分けているつもり。

『初心者向きの魚』や『入門種』が決して『丈夫で飼いやすい魚』ではなく、『買いやすいダケの魚』であることが多いのは、前述のウイルス性の病気や筆者が『松かさ病』の原因と考える抗酸菌が養殖や流通の過程の中で蔓延してしまっているからに他なりません!ですから、当店では上記ネオンを始め、商業的に養殖される大部分の種類を扱わなくなってしまいました。(上手に飼えて当たり前の魚達だけを提供する為だ!) ネオンは業界がドン底の今ゆえ、入荷後に状態が回復するだけの期間を経ていることが多いから無難であると記しましたが、少なくとも初心者にとって入荷直後の魚を購入することは無謀に等しく、『死んで当たり前の魚』でしかないのです。(そういう魚を売ってはイカンのだけど…。価格競争の為、売らざるを得なくなっているとも言える。)

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