誰でも簡単にレイアウト水槽が作れてしまう流木アートオブジェ
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野生の証明


  

当店では上手に飼えてアタリマエの魚達しか扱わないため、主に初心者の方々から当店の水槽を見て、『地味』だの『欲しい魚がいない』といった不満が聞かれることもありますが、養殖されている大部分の魚達が存在せず、派手な改良品種に見られる色彩を見ることができないので、初心者受けする魚達を見慣れた方達には物足りなく感じることもあるでしょう。

ただ、筆者としては改良品種の色彩自体は問題ないのですが、先に述べたように養殖のデメリットによる弊害を見過ごせない為、そのような魚達を販売しづらく致し方のないところです。

初心者向きの魚に多い、ホルモン剤を使用され強制的に発色させられた体色や、色素を注入され作られた偽りの色彩…、いくらそのような魚達が『売れるから』といっても当店では扱うことができないのです。なぜなら当店は、少なからず魚達の体に悪影響を及ぼす異物を入れるだなんてコトを、知らない振りをして助長する『生き物好きを装った販売店』ではないのですから…。(売れるから、ニーズがあるから作られる…)

自らの理想を実現すべく店を持った今でこそ蛍光塗料で着色された魚達やホルモン剤で強制的に発色させられた魚達を売らずに済みますが、そういった魚達を販売する店に籍を置いていたこともあり(雇われの店員時代)、販売の際に人工的な着色で色が落ちることを告げると、ほとんどの方達が購入を止めたことが、まだ救いであるのかもしれません。種類による違いこそあれど、魚達の形や色彩にはそれぞれ意味があるのです。だからこそ、限度を超えた品種改良という名の『操作』は慎むべきではないでしょうか?

養殖されていてポピュラーな種類は『飼いやすく初心者向き』で、採集魚は初心者には『扱いが難しく避けた方が無難』なんて考えは入荷直後の魚達を平気な顔をして販売しているからこそ導かれるモノでしかありません。

確かに、野生の魚達は採集される際に少なからずキズを負う等のダメージを受けてしまったり、出荷されるまでの無給餌期間が長く消耗が激しいのも事実。ですが、様々な疾病の蔓延が考えられる『商業的な養殖魚達』に比べて、入荷後の適切な処置を施され回復した野生の魚達は数倍も丈夫で飼いやすく、また長命であると言えるのではないでしょうか?なぜなら、それぞれの個体は厳しい自然の競争を勝ち抜いた少数精鋭のエリート達なのですから…。(ただし、ワイルド・野生個体、採集物とは名ばかりの魚も少なくないので注意が必要です。)

しばしば養殖の魚に見られる背骨の歪んだ(背骨の奇形)魚などは泳ぐ効率が悪く、他の生き物に食べられてしまうことになり淘汰[とうた]されるからこそ野生の魚達には見ることができないのです(稀にいたりするけど、自然ッてウマイことできてるねぇ〜)。

状態の良い水槽に、子供さんが近くで掬ってきたメダカ(今となっては絶滅危惧種だからあり得ない?)を入れた数日後に以前からの魚達が調子を崩したりするのは当然で、野生の魚達は少々の寄生虫が付いていたとしても平気な顔をしていられるような強靱な体を持っていて『温室育ちの坊ちゃん嬢ちゃん』とは比べるべくもないから上記の様な事態になってしまうのです。(閉ざされた水槽内では重ねて寄生されるので、野生の魚達といえども後に調子を崩すことが多いが…)一昔前はこんな相談も受けたんだけど…

海外旅行の際に、現地で生水を飲まないよう注意するのは経験者にとって初歩中の初歩だろうが(下痢にとどまらず、コレラや赤痢などの怖い感染症の恐れも…)、現地の人達には何の問題も起こりません。私たち日本人は余りにも清潔すぎて抵抗力を失ったのでしょうか?それとも抗生物質などの薬漬けに対する戒[いまし]めなのでしょうか?単純に触れる機会がないために『罹[かか]りやすい』のでしょうか?この様な事例も養殖された魚達と野生の魚達との違いに当てはめることができるでしょう。ましてや、抗生剤の乱用による耐性菌やウイルスによる疾病の問題すら魚達にも同様(より深刻が正しい)に存在すると言えるのですから…。(養殖に常に付いてまわる問題、と言える)

当店の魚達の多くは野生の魚達であり、入荷後の適切な処置(寄生虫の除去、病気の治療、体力の回復)を経たものでは、それはそれは『丈夫で飼いやすい』魚達なのです。この様な魚達を『死んで当たり前の飼い方』を変えようともしない方達に『お嫁に出す』ことなど、できるはずがありません。

商業的に養殖される魚達が抱える問題は先に述べたとうり、もう一方でポピュラーな魚達に比べ、『国産グッピー』に代表される一般のアマチュア達やセミプロの方々が繁殖させた少々高価な魚達の流通が存在しますが、これらは既存の流通に比べて魚達に加わるダメージが少なく疾病を持ち込むリスクもまた少ないので『丈夫で飼いやすい』等のメリットが有りもしますが、中には価格に見合う価値の無い魚達も少なくないので注意が必要です。また、せっかくの違いを理解せず、その価値を(知らずに)落として販売してしまっている『俄マニアが始めた程度の販売店』も多いのです。例‥国産グッピーとその他の魚達に使用するネットを共用していたり…

ろくに魚の体型を見ることのできない俄マニア達が無節操に流通させる『崩れた魚達』が多く存在するのも『国産ブリード』の印象を悪くしている代表の一つ。いくらお客様が分からないからッて、知らない振りをして『崩れた魚達』を販売してしまうのではプロを名乗る資格はありません。まして自身が『分からない』なら、なおさらその資格はないのです。(誰しも間違いはある!要はその『間違い』をフォローできるか否か)

『知識や経験も無い』量販店や『無知につけ込む』販売店で売られている『ペア』の魚達には、『オスとメスのペア』ではなく『二匹という意味のペア』が多いのも事実です。健康に飼えてさえいれば繁殖はさほど難しくはありませんが、オスとメスが揃わなければ望むべくもありません。その、魚達を繁殖(ブリーディング)させることにおいても、野生の魚達の方がある意味(健康な魚達を殖やすという意味において)、簡単であると言えるのです。なぜなら、自然は無駄なモノ(ダメなモノ)を残してしまうほどナマ優しくはないのですから… (『オスメスの違いも判らないなら、すぐに一方を死なせるだろう』ッて考えが前提で二匹という意味のペアを販売している?)

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